子育ては想像力と危機感をもって

4 月 5th, 2010 | By ikeuchihiromi | Category: 離婚と家族問題のコラム

北海道で起こった事件の取材を受けました。

乳幼児4人が車中で死亡(報道記事

痛ましい事件の内容については、まだ警察発表がじゅうぶんではないため、事件に対するコメントというより、子育てに対する意識を述べました。私が取材を受けた記事は、4月4日の産経新聞 朝刊(社会面)に掲載されています。

子育てに対する意識は、
両親がいても、ひとり親であっても同じです。


同じ紙面でコメントを出されていた富田富士也先生も同様の視点です(富田先生はあったかいお人柄の素晴らしいカウンセラーです)

子育ては、いつもリスクと隣り合わせです。

私の娘は21歳ですが、育つ間に彼女は幾度か怪我をしました。自転車で転んだり、階段から落ちたり、室内でも家具にぶつかったり、保育園ではジャングルジムから落ちて、何針も縫う怪我を負いました。

子どもは少し目を離すと、大人の予測できない行動を取ります。

病気をすることもあります。
突然高熱を発して、どうすれば熱が下がるのか、新米ママはおろおろするばかりで、実家に電話をかけてアドバイスを受けたり、ときには救急車を呼びたくなることもあります。

子どもは病気や怪我をしながら大きくなっていきます。
育つ過程で、それらからすべて守ることができるかといえば、それは無理です。

ときには病気をしながら免疫をつけて、あるいは怪我という結果から学習して育っていくのが子どもです。

北海道の事件は不幸ですが、子供たちを車中に残した24歳の父親だけをただ責めることはできません。これから生涯苦しみを抱えて生きるだろう父親と母親を他者が責めることなどできるわけもありません。

子育ては、危機感を持ってリスクを考えることでもあります。

いつ怪我をするかもしれない、どんな理由からか病気になるかもしれない、子どもと友だちの間にトラブルが起こるかもしれない、それらから、できるかぎり子どもを守るためには、どんなリスクを考えればいいのか。

子育ては、いつも想像力を働かせリスクを考える毎日だと言い換えても過言ではないでしょう。

(とはいえ、これからお子様を持たれる人には、過剰に恐れてほしくはありません。子育ては、なににも勝る幸せを親が受け取れる素晴らしい時間です)

そういえば先日、車を走らせていたとき、
路地から不意に自転車が飛び出してきました。
ぎりぎりのところで衝突は避けられましたが、
怖い。

こちらが徐行していたので停まることができましたが、
通常のスピードで走っていたら、
と思うと、、、。

自転車で飛び出してきたのは、子どもではありません。

30代後半の男性でした。

彼は停まることなく、まるで急停車した私が悪いかのように、アゴを上げ横目でこちらを睨んで通り過ぎました。

細い路地から出るとき、一時停止しなければどうなるかと、30代の彼は想像しなかったのでしょう。どんなリスクがあるか彼は考えなかったんだろうなと思うと、とても悲しい気持ちになりました。彼自身の命なのに。

世の中の多くから想像力が欠如しているのではないかと感じることが、ときどきあります。とても情けないことです。

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